みちよコーナー
松寿堂の奥さんのお茶飲み部屋
(お茶請けはおごご)
趣味の短歌コーナー
2009.09.09 着
- 浴衣着の児らの手を引颯爽と娘は来たり駅の真中に
- 風呂上り馳走見るなり孫は言うばーばーのお家はお金持ち
- 乳癌の講演者たる山田邦子氏は会場内を笑いの渦に
- 懇親会の舞台に上がりて舞う人は我と解りて支友賑ぎめり
- 胃を切りて14年経ても生あるを感謝せねばと野草活けり
- 楽々と仕事してると人や見る我が葛藤の在るを見もせず
- 末子さんの施設面会に友と行き別れのワルツ歌い楽しむ
- 帰りばな我も行きたしと悲しき時に悲しく言へり
2009.07.17 着
- クラス会舞や謡いいに華やぎしほろ酔い気分で我もうたえり
- 我が夫を憧れていたと友発表す貴女とだったらよかったかも
- 白詰草詰んで冠編んでいる老女と孫と霧の夕暮れ
- 梅狩りに手拭い被り採りに行く静かな山里祭りのごとくに
- 鈴なりの梅をもぎ取るその側でカメラ向けられポーズを決める
- キロ五十円あまりの安さに遠くより梅狩り集う日曜十時
- 勉強会は何時も山越え郡山深き緑は輝きませり
- 細き道バック慎重に車寄せ大型トラック通してやりぬ
- 講習会早く着きすぎつれずれに歌作ろうと手帳取り出す
2009.04.06 着
- 春来よと山鳩鳴けり如月夜読身継ぐ本のページ繰れず
- 彼岸入り桜の蕾も膨らみて花開く時を待ち構えをり
- 南風吹かば蕾も花開き枝垂れ桜の流れるるごとし
- 墓地内に淡き桃色燃えにけり春の契りと山桜花
- 還暦を過ぎし身体に寒さ滲む奮ひたたせて灯油を入れる
- 還暦の同級会の電話する喜ぶ人あり声の弾みし
- どうしても会ひたき人と尋ね歩き町中なのに鶯鳴けり
2009.02.11 着
- 新年会精一杯お洒落して写真撮影仲良し代理店
- 週末に息子帰り来たり静かなる家族団欒和みゆくなり
- 会う度に自衛官息子凛々しくてお料理するも身体軽やか
- 口論で言ひ負かされし口惜しくも行動で勝てりト吾逆らわず
- 宅急便北国に住む娘に送りたる簡素な礼状メールできたれり
- 万両のたわわに付けし紅き粒残らず鳥の馳走となりぬ
- 二十六年働きくれし冷蔵庫寿命つきリサイクルショプより二代目きたれり
2009.1.9 着
- 新年に泣き叫ぶ孫を背負い足静かな町で娘同級会
- 目を凝らし行き交ふ車じっと視る置いてけぼりの母捜す孫
- ズキズキと人差し指に血が騒ぐ蕪と一緒に指までスライス
- 簡単な得意料理と軽んじて指を傷つけ千枚酢漬け
- 重箱を自慢したさに苦心して質素な御節美味そうに詰り
- 帰郷しない兄姉達に電話する仲良き子達大晦日除夜
- 姉家族の部屋は寒かろうと末弟は暖房器具を買って来たれり
2008.11.3 着
- 蒔かぬのに石蕗の花咲きいたり日陰の庭も華やぎ至り
- びっしりと銀杏敷しめ山装ふスリップせぬようアクセル緩める
- 湯上りのごとく路面濡れており柔らかき風肌にぞ優し
- 末子さん面会せんと養護苑吾を見つけて美千代さあーんと
- 末子さん幼き頃のやんちゃ話面会人を笑ひへ誘ふ
- 施設でも歌を作りて張られをり来た人達に案内披露す
- 大量の菊に囲まれ従姉妹逝く冷たき雨降る霜月15
- たまにしか入浴しない夫をば娘は言ふは在宅ホームレス
2008.10.23 着
- 長雨に包まれて立つ葉鶏頭愛しき姿に共感のあり
- 木犀の仄かな香り降りかかる柔らかき耳濡れし腕にも
- 懐かしい人形展を観賞す悪たれ小僧口尖らしをり
- 何処にでも居そうな人形生き生きと孫と祖母と柔和な目元
- 婚礼の始まる前の庭先の人々の顔に込みあぐるものあり
- 通うされし座敷は古式ゆかしくて廊下の隅に吾亦紅
- 問題を真面目に解いてる高校生かっての私目の前に見ゆ
